改善と好転の兆しが現れた2016年の中日関係

 

中日関係は2016年、曲折を経ながら前進を実現し、両国関係にはいくつかの改善と好転の兆しが現れている。とりわけ指摘しておきたいのは、来年2017年と再来年2018年の2年がそれぞれ、中日国交正常化45周年と「中日平和友好条約」調印40周年に当たるということだ。中日両国の関係発展において特に記念すべき行事であり、双方はこれを契機とし、両国関係を絶えずプラスの方向へと発展させていく必要がある…

G20サミットでの中日首脳会談

2016年9月5日、習近平国家主席は、G20首脳サミット出席のために訪中した日本の安倍晋三首相と杭州で会談した。習主席は、「中国と日本は互いに重要な近隣国であり、両国関係の長期的で健全な安定した発展は、両国民の利益にかなうだけでなく、地域の平和と安定にも利する。現在、中日関係は依然として、複雑な要素の干渉を受けている。双方は、こうした干渉を排除し、中日関係が早期に正常な発展軌道に戻れるよう後押しする必要がある」と指摘した… 全文へ



熊本地震 中国の慰問と支援

2016年4月18日、習近平国家主席は、日本の熊本県で強い地震が発生したことを受け、日本の明仁天皇に見舞いの電報を送った。習近平主席はこの中で、「貴国の熊本県で強い地震が発生し、多くの人が死傷し、財産が失われたことを驚いている。私は中国政府と人民を代表し、犠牲者に深い哀悼の意を表し、犠牲者の遺族と負傷者に心からの見舞いの意を表明する。日本人民が困難を早期に克服し、郷土を再建することを心から願っている」と述べた… 全文へ



日本外相が4年半ぶりに訪中

2016年4月30日、国務院の李克強総理は北京中南海の紫光閣で、訪中した岸田文雄外相と会談した。李克強総理は、「健全で安定した長期的な中日関係を発展させることは、両国と両国民の根本利益にかない、地域と世界の安定と繁栄に利する。ここ数年、中日関係は回り道をしたが、両国関係には現在、改善の傾向が見られる。ただその土台はまだ脆弱で、双方は、責任感をもって中日関係の正しい方向をつかまなければならない。中国側は、『歴史を鑑として未来に向かう』の精神で日本側とともに努力し、政治的な相互信頼を増進し、両国関係の正常な発展軌道への復帰を推進することを望んでいる」と語った… 全文へ



張徳江、日本の参議院代表団と会談

2016年2月22日、全国人民代表大会常務委員会の張徳江委員長は北京人民大会堂で、中国全国人民代表大会と日本国会参議院の定期交流メカニズムの第6回会議に出席した日本参議院代表団と会見した。張徳江委員長は、「立法機関の交流は中日関係の重要な一部だ。中日関係の継続的な改善を推進するために重要なのは、中日間の『4つの政治文書』を堅持し、2014年11月に双方が達成した『4つの原則的共通認識』を適切に守ることだ… 全文へ



張高麗副総理、日本経済界の代表団と会見

2016年9月21日、中共中央政治局常務委員で国務院副総理の張高麗氏は人民大会堂で、日本経済団体連合会の榊原定征会長と日中経済協会の宗岡正二会長、日本商工会議所の三村明夫会頭が率いる日本経済界代表団と会見し、座談会を開いた。張高麗副総理は、日本経済界の3団体による合同訪中に歓迎の意を表し、「G20杭州サミット期間、両国の指導者は、中日関係の改善と発展について重要な共通認識を達成し、努力すべき方向を指し示した」と語った… 全文へ



第12回北京-東京フォーラム

フォーラム開催中は、中日両国の100人近くの代表が、「世界とアジアの平和と発展に向けた中日協力」のテーマをめぐって、講演と「政治・外交」「経済」「メディア」「安全保障」「特別」の5分科会を通じて、両国関係の発展が直面する問題をめぐって、率直かつ立ち入った交流と疎通を行い、建設的な意見や提案を打ち出し、フォーラム後には「東京コンセンサス」が発表された… 全文へ



第10回中日省エネ・環境保護総合フォーラム

2016年11月26日、中国の国家発展改革委員会と商務部、日本の経済産業省と日中経済協会の共催による「第10回中日省エネ・環境保護総合フォーラム」が北京で開催された。国家発展改革委員会の徐紹史主任や商務部の高燕・副部長、世耕弘成・日本経済産業大臣、日中経済協会の宗岡正二会長らがフォーラムに出席し、基調講演を行った… 全文へ