私は中国人の「裸婚」を奨励するつもりは全くない。しかし、未来の幸せのために一時的に我慢することには何の問題もないと考えている。これは価値観の問題ではなく、「現実を見つめ、未来に向かう」という方法論の問題である。中国の男性が「裸婚」をやり通せるかどうかは、如何に社会のプレッシャーに打ち勝ち、メンツの問題に耐え、家庭からのプレッシャーを克服できるかにかかっていると思う。
親の立場にある人々は、そのような若者を理解し、現実的な態度で彼らをサポートしていく必要がある。親がまず最初に理解しなければならないことは、若者の幸福感と安心感がどこから来るかということである。物質的、精神的に充実している人が幸せだとは限らず、「放浪」生活を夢見ているかもしれない。「裸婚」の出現は、中国の若者の価値観が変化しつつあることを示しており、社会はそれを冷静に見守る必要がある。(中国在住コラムニスト 加藤嘉一)
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年6月30日