被災地から遠く離れた日本の南部では災害の影響は見当たらない。生活も通常通りで、商店や神社仏閣に募金箱があるだけだ。東京のある八百屋では、きれいなおかみさんがわれわれが中国から来た記者だとわかるとすぐに「中国人は日本旅行が好きだったのに、地震の後、安心できないみたいね。記者さんたちは安全で問題がないことをしっかり見ていって。影響があるのは政府が省エネをいってることくらいだから。」確かにそのとおりで、地下鉄からオフィスビルまで省エネの啓蒙ばかりだ。地下鉄の駅は昼間は余計な電気を消しており、エアコンの温度は高めに設定され、列車の本数も若干少なくなっている。
戸惑っている人も少なくない。「何ヶ月たっても、楽観的になれません。」京都の民宿で会った日本人の若い女の子は言う。放射能の影響を心配して、東京を離れ京都に来て、知らない土地を旅している。
出会ったその日、彼女は民宿に2週間泊まり仕事を探しているといった。「東京で生活していける気がしません。いつもびくびくして、楽観的になれません。京都で新しい仕事を見つけて、新しい生活を始めたいです。」
お金持ちは海外に家を買っている