京セラフィロソフィで中国の環境と発展に貢献 京セラ株式会社

京セラフィロソフィで中国の環境と発展に貢献 京セラ株式会社。

タグ: 京セラ 中国 インタビュー

発信時間: 2012-03-05 15:01:16 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

中国網:子どもたちの表情が目に浮かぶようです。ソーラーのほかにもセラミックナイフが中国では有名ですね。御社は昨年、日本の楽天が中国のポータルサイト百度の傘下で運営する「楽酷天」に出店されました。反応はいかがですか?

後藤:弊社では中国で人気のセラミックナイフやキッチン用品を中心に展開しています。弊社のセラミックナイフは日本のお土産人気商品のベスト10に入るほど、その人気の高さは折り紙付きですよ。セラミックナイフはネット販売以外に現在100店の店舗販売を行っています。本物の良さをぜひ知ってほしいですね。

中国網:中国での今後の事業展開について伺います。注目している中国の地方、事業分野がありましたら、教えてください。特に中国中西部へのご興味、上昇し続ける中国の人件費への対策はどのようにお考えでしょうか?

粕山部長:たしかに第11次5カ年計画以来、中国の最低賃金はここ数年で3倍以上急上昇しています。地方の工場では以前よりも求人がしにくくなっていることも聞きますし、若い世代が二次産業から三次産業へ流れていくことはどこの国でも同じですね。ですが、弊社では、給料だけでは計れない、「誇れる会社、誇れるコミュニティ」に属するという生きがいが得られると自負しています。

中国網:日本の企業の中には、アジア、なかんずく中国市場に活路を見出そうとしているところが多いといいますが、日本企業が中国ビジネスをする上で気をつけるべきことはなんでしょうか?

後藤:日本は確かに絶対的な経済人口が減っていくという傾向が顕著です。若い世代が少なくなるということは、家も、家電も、車も買う人が少なくなるということです。もちろん、中国はそういう意味で巨大な市場であることは確かですが、日本でうまくいかないからといって、中国に来れば魔法のようにうまくいくということはあり得ません。安かろう、悪かろうという製品では、日本の人件費を考えると到底太刀打ちはできない。しかし、日本には誇るべき技術があります。世界中探しても日本にしか作れないモノがあります。

私は京都生まれの京都育ちですが、日本ほどおもてなしの心が行き届いている国はありません。磨きぬかれた特殊な技術力とおもてなしの心は、世界中に通用する。そう信じています。

中国網:本日はありがとうございました。

オフィスにかけられた稲盛名誉会長の「敬天愛人」という文字が、印象に残った。京都人だという後藤総経理の上品な語り口、中国事情に精通した粕山部長の朗らかな笑顔から、半導体やセラミック、ソーラーなどのハイテク機器を扱うグローバル企業でありながら、脈々と温かな「人のため、世のため」のものづくりの精神が流れているのを感じた。

普段は上海で生活されているという後藤総経理は、中国にいらっしゃる前はシンガポールを中心にインド、東南アジアなどで事業展開されていたそうだ。ご自身が幼い頃の高度経済成長の日本よりも、激しい勢いを今の中国に感じるという。その激しさの中で、今の中国の経営者も、人々も精神的支柱を探していると感じると。京セラフィロソフィの中にそのヒントが隠されているのかもしれない。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年3月5日

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