日本の沖縄県西表島に近い孤島には、水もなく資源もない。現地の漁民も立ち寄らない離島だ。しかし、長崎真砂弓さんにとって、この離島は自分だけの「老人ホーム」だ。
20年間というもの、外界から持ち込むほんの少しの食品だけで、長崎さんは原始的に近い隠遁生活をここで続けてきた。
たった1人で離島に住む
ロイター通信17日の報道によれば、長崎真砂弓さん(76歳)は、以前、撮影や水商売などの仕事をしていたが、仕事でうまくいかないことがあって、遠いところで休みたいと思い、最終的にこの離島にたどり着いた。
この島は日本の本島から遠く、沖縄県西表島に近い直径1キロ足らずの「孤島」だ。台風によく襲われることから居住に適さない場所である。
長崎さんの隠遁は、まず大自然の試練を受けることから始まった。はじめの2年は、強い台風の直撃を受け、島中の植物も長崎さんが寝泊りしていた簡易テントもがすべて吹き飛ばされたという。
「こんなに日に焼けてしまって。あの時は、ここでは生きていくのは大変だと思った。」と語る。
自然を崇拝する