19日深夜に韓国の新大統領に当選した朴槿恵(パククネ)氏は20日、「心を一つにし、希望を捨てないでほしい。初の女性大統領として、国民の皆さんと一緒に新しい改革を必ず成し遂げる」と述べた。また、「小さな幸せでもよいので、国民を幸せにする」という言葉からは、韓国初の女性大統領の思いやりを感じることができる。
大統領選の決着がつき、北東アジア諸国の1年に及ぶ権力交代は最終段階を終えた。英フィナンシャル・タイムズ紙は、中日韓朝の新指導者は父親や祖父の政治をそれぞれ受け継いでおり、この世で最も緊迫している地域で発生すると見られる外交リスクはこれらの国が直面する共通の試練だと論じた。
朴槿恵氏は20日午後、駐韓国の米国、中国、日本、ロシアの4カ国の大使と立て続けに会談した。韓国メディアは、外交のバランスをとり、韓国社会を団結させることは朴槿恵氏が最初にやるべき任務だとした。一方、外部からは、事件多発によって数年殺気立っていた朝鮮半島ひいては北東アジアはこの女性大統領の登場によって和やかになるのかということに関心が寄せられている。
これについて、20日に「環球時報」の取材に応じた中日韓の学者の多くが楽観的見方を示している。ある学者は、「北東アジアの政治は今年の冬の天気のように変化が激しく、雨や雪が小降りになっても、中国は取り組みを続けなければならない」と注意を促した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年12月21日