実は、第二次世界大戦の敗戦国である日本が、今日のドイツの半分でも歴史に対する認識を持つことができれば、歴史認識問題が日本と隣国の関係にこれほど影響することはなかった。不幸なことに、安倍首相をはじめとする日本の右翼勢力は、ドイツと正反対の道を歩み、侵略の歴史を歪曲・否定する行動をやめることなく、それを「誇り」とまで公然と宣言し、侵略された国にこの「誇り」を尊重するように求めた。これは実に自己中心的で、常識では考えられないほどの隣国を軽視した行為である。
一国の指導者がどの歴史を誇りとするかは、外交政策に大きく左右する。安倍首相らが少しでも歴史の真相と人道主義に忠実であり、国際コンセンサスに合った歴史認識を持っていれば、中日、日韓の外交関係は今日のようになっていなかったのではないか。
韓国の「明日新聞」がこのほど評論したように、安倍首相を含む一部の日本の政治家は極右主義を懸命に煽り立て、これは北東アジアの平和的発展の最大の足かせとなっている。日本が過去の誤った歴史について和解の方法を見つけていないことが、国家間の矛盾と不和の主な原因である。
日本の中韓との外交に影響を及ぼした最大の問題は、歴史認識問題と言える。国際外交の常態と異なるこの現象は、安倍首相を含む日本の右翼政治家の歴史に対する誤った認識によって生じたものである。
どの国であっても、自身の誤った歴史に誇りを持った場合、世の人のこの国が世界にもたらした醜悪、残虐、深い苦難に対する記憶をますます強烈に呼び起こすだけである。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年7月12日