安倍政権の間違った歴史観と、政治右傾化の動向について(一)

安倍政権の間違った歴史観と、政治右傾化の動向について(一)。

タグ: 安倍 歴史観 政治右傾化

発信時間: 2014-02-10 15:00:29 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

歴史は一枚の鏡であり、人々は過去の記憶と経験の中で振る舞いをただし、盛衰を知ることができる。実際には歴史には他にも、鏡としてのより深い意義がある。つまり史実の解読により現代人の是非の観念を理解し、現在の政治家の歴史観から彼らの政治実践活動を観察することができる。

周知の通り、安倍首相とその追随者らは、戦前の軍部のファシズム政権が宣伝した「皇国史観」を信仰している。安倍首相本人も以前、『大東亜戦争の総括』の編集に加わっており、首相再任後には軍服を着て731細菌部隊の名前を連想させる戦闘機に乗り、「天皇陛下万歳」などの戦前の政治スローガンを率先して使用し、さらにはA級戦犯の祀られている靖国神社を公然と参拝した。これは領土問題における隣国との対抗、歴史問題における急速な逆行という頑なな立場を示している。

安倍首相が国際社会と国内の反対を顧みず、あくまでもA級戦犯を参拝するという行為により、世界の公理と人類の良知を挑発するのはなぜかと疑問を抱かざるを得ない。筆者はこれには、政治右傾化を推進する3つの狙いがあると考えている。

(一)安倍首相とその追随者の間違った歴史観、日本政治の右傾化の過程が相互に影響している。安倍首相は政権を奪還すると、大胆にも戦犯の霊を祭り上げ強軍・強国の夢を推進し、日本社会の右翼団体から反応を得ている。「上が好むものを、下はより好む」と言われるように、日本はこのほど靖国参拝、慰安婦問題、教科書修訂など一連の歴史問題で逆行している。日本は軍国主義の対外侵略および植民地支配の歴史を美化し、国際社会の日本軍国主義に対する正義の審判を覆そうと試みている。これは安倍首相の政権運営に、彼が必要とする政治的土壌と政権運営の環境を与えている。

(二)安倍首相は「愛国主義」の旗印の下、極端なナショナリズムの排他性を利用し、政権運営の基盤を固めている。言うまでもなく、さまざまなナショナリズムのうち、「領土ナショナリズム」は最も強い影響力と扇動力を持つ。日本という歴史的に閉鎖的で、資源の極端に不足した島国ならばなおさらだ。日本と隣国の領土問題の悪い影響は、中日・韓日・露日などの二国間関係を脅かすばかりか、日本国内の中国敵視、韓国・朝鮮の排斥、嫌露感などのナショナリズムのムードを蔓延させている。愛国を名義とした「大和民族優越論」が生まれようとしている。

(三)安倍首相が「積極的な平和主義」という偽りの手段により、戦後日本が歩んできた平和発展の道を変えようとしている。安倍首相の口にする「積極的な平和主義」とは、平和憲法の日本強軍戦略に対する制約を積極的に解除するものであることは、よく知られている。そのために安倍首相は中国の軍事的脅威を誇張し自国の軍拡を隠し、東アジアの緊張情勢を利用し自衛隊という盾を外国に戦争を仕掛けられる剣にする必要がある。これらの変化により、中国や韓国などの歴史的に日本の侵略戦争による被害を受けた国は意思疎通を維持し、一致した立場で正義と人類の良知を、第二次世界大戦の成果と戦後の国際秩序を、地域の平和安定の大局を守ることを迫られている。

 

安倍政権の間違った歴史観と、政治右傾化の動向について(二)

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年2月10日

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