中国外交部の華春瑩報道官は27日、米国側が中国側と交渉を開始し、かつ「要求リスト」を提出したという説について、「我々の協議・交渉の扉は常に開かれている。ただし強調しておかなければならないが、この協議・交渉は一方が居丈高に要請するのでは絶対になく、双方が相互尊重し、平等に付き合い、建設的になる協議・交渉でなければならない。結果は互恵・ウィンウィンであるべきだ」と述べた。
両国が交渉開始したという米メディアの報道の影響で、世界の中米貿易戦争に対する懸念は昨日やや和らいだ。アナリストは米当局者の最新の発言について、「トランプ政権は貿易戦争のエスカレートを願っておらず、中国製品に追加関税を課すとは中国を脅し、譲歩を迫るための手段に近い。しかしこれはすでに後戻りできなくなった中米貿易戦争を回避できることを意味しない。米国側がふっかけてくれば、中国は絶対に受け入れない。米国に断固反撃し痛みを感じさせなければ、増長するのを止めないだろう」と話した。
国際貿易学会中米戦略経済研究センター共同主席の李永氏は、環球時報の記者に対して「貿易戦争に勝者はいないが、不公平な扱いを受けた場合には、その損失の償いをさせなければならない。中国は先に攻撃を仕掛けないが、対等の手段を用意する」と述べた。
中国は脅しを受け入れない
ウォール・ストリート・ジャーナルの報道によると、米国と中国は「水面下で交渉を開始」したという。この情報の影響により、米国の株価は月曜日に急伸した。火曜日には中国を含むアジア太平洋及び欧州の株価も全面高となり、米国の株価も続騰した。
市場の懸念は一時的に和らいだが、中米貿易衝突は依然として「暗雲立ち込める」状況だ。情報によると、米国は早ければ現地時間火曜日に、中国製品に対する大規模な追加関税の具体的なリストを発表する。アナリストは、交渉が貿易戦争を阻止できるとは限らず、中国側もトランプ政権の要求を飲むとは限らないと警告している。