中国国防部の耿雁生報道官は27日、「中国は不要となった航空母艦を改造、科学実験と訓練に使う」と発表した。中国の第1号艦は一体何を意味するのだろうか?西側メディアのそれに関する議論が最近絶えない。
英BBCは先月、中国空母を「中国海軍の野心と」と報じた。この巨大空母はすでに建造から長い月日が経っており、中国軍事の発展のシンボルであることは間違いない。このすべてに最も注目してきたのは米国だ。戦後半世紀にわたり、米海軍の空母戦闘群のアジアと太平洋における行く手を阻むものはなく、これまで対抗するものもなかった。米国は世界の半数以上を占める11隻の空母を保有している。中国軍は米軍より最低でも20年は後れているが、中国は猛烈な勢いで発展し、米軍を抑える兵器の開発に取り組んでいる。空母を手にすることで、中国はこれまでより遠くに軍事力を投入することが可能となる。そのため南中国海で領有権を中国と争うベトナムやフィリピン、マレーシアと関係がなくはない。安全保障面で米国を頼みとする韓国、日本、台湾地区も、米国が今後どの程度自分たちを守ってくれるかに疑問を抱き始めている。
オブライエン前国連米国常駐代表は24日、日本の英字誌「ザ・ディプロマット」(電子版)に、中国海軍の建設をドイツ皇帝ウィルヘルム2世の大洋艦隊建設になそらえ、当時、ドイツが英国の海上における勢力に対抗しようとしたように、中国は200年間英国と米国の海軍が統治してきた世界の海洋秩序に対抗しようとしているという文章を発表した。