ただ、中国の1番艦をあまり高く評価していないアナリストもいる。米誌「wired」は最近「中国の空母1番艦はガラクタ」と題する文章を掲載し、ウクライナから購入して13年後、中国海軍の1番艦がようやく進水する。世界の懸念はいかほどか?答えは誰に聞くかによる。中国の近隣国にとっては、戦闘機を搭載する空母の就役は慌てふためくことかもしれないが、世界一の空母大国、米国には影響はない。米軍太平洋艦隊のウィラード指揮官は4月、中国空母の軍事的衝撃について、「心配ない」と語った。
中国の空母建設は「やむを得ないこと」とみるメディアもある。シンガポール紙・海峡時報は今月16日、1996年に大陸は台湾初の「選挙」に影響を与えようとミサイルを発射しようとしたが、米国が派遣した2隻の空母が台湾海峡に進入、中国は深い挫折感を感じながらも譲歩するしかなかった。この時、北京は空母が独特な政治資産であり、配備が容易で融通の利く巨大な鉄拳であることに気づいたと伝えた。
中国軍事科学学会の羅援副秘書長は「環球時報」の取材に対し、空母は陸海空が一体化した共同作戦のプラットフォームで、空母艦隊は一つの作戦チームともいえる。海軍の全体的な作戦能力向上に促進的な役割を果たす。しかも空母は国家パワーの象徴であるだけでなく、国家イメージの象徴でもある。国連の5カ国の常任理事国や、経済発展が著しいBRICs(ブリックス)の中で中国だけが空母を保有していない。1番艦の就役は、国家のイメージを高める重大な意義がある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年7月29日