中国初の空母が最近処女航海を実施、中国は空母倶楽部に仲間入りし、世界で10番目に空母を保有する国となった。ただ、国際社会は中国の空母に対して少なくとも4つの誤解がある。
(一)軍事強国論
空母の登場によって中国は世界の軍事強国の一つになったという説がある。
強国は中国の何世代もの夢だった。この夢はやがて実現されるだろうが、それは将来或いは現在進行形のことで、まだ実現してはいない。空母は誕生から100年になる。今頃空母を保有するのは海洋意識が薄いと言わざるを得ない。
しかもこの空母は、「舶来」の「半製品」で、その主要用途は訓練と科学研究だ。空母戦闘群およびある程度の作戦能力を形成するまでには最低でもあと10年はかかる。
(二)地域制覇論
空母があれば、アジアを制覇でき、東中国海、南中国海、台湾海峡の問題を簡単に解決できるという説がある。
空母は何か?つまるところ一つの兵器で、その性質は機関銃や爆弾、爆撃機といった兵器と同じだ。問題は誰が使用するかだ。悪人は強盗に使い、テロリストは破壊に使うが、我々は平和を守り、国を守るのに使う。中国はずっと平和的発展方針を堅持し、東中国海と南中国海の領土問題の解決にしても、台湾独立勢力の国を分裂する行為に反対するにしても、平和解決の方針を貫いてきた。空母を手にしたからといって、その方針を変えることはない。
(三) 面子工程(メンツプロジェクト)論