第三極は中日関係改善の障害物に
石原慎太郎氏と橋下徹氏の第三極勢力――日本維新の会は今回の衆議院選挙で議席を大幅に伸ばした。しかし、自民党が単独過半数の議席数を獲得したため、日本維新の会は自公両党が主導権を握るのを阻止する目的は達成できなかった。日本維新の会の橋下代表代行は「非常に満足ではなくとも、一定の成果を得た。(われわれは)必ず与党に対抗できる勢力を築かなくてはならない」と述べた。
ある世論によると、日本維新の会は衆議院の議席上で与党をけん制するという所期の目標を達成することはできなかったが、石原氏を党首とする日本維新の会は一部右翼的主張において安倍氏と比較的近く、彼らは将来何かの問題上で妥協が成立することがあり得ると指摘している。
第三極勢力の今後の日本の政界における地位と役割について、張教授は次のように認識している。「自公両党の連立は長く続いており、このため現在のところ第三極勢力が直接的に政権に参与する可能性は大きくはありません。日本維新の会は改憲を主張し、日本の軍事力拡大を主張し、核兵器保有さえ主張しており、その主な影響は日本の政界をより保守に向かわせ、さらに右傾化を進めるものです。対外関係上では、このような右翼政党が対外強硬姿勢を主張し、歴史問題を認めず侵略の歴史をくつがえそうとさえしています。このため、この勢力が中日関係改善の難度をさらに大きくし、中日関係上にさらに多くの妨害や不安定な破壊要素を加えるでしょう」