日本の右傾化に対する警告が跡を絶たないが、安倍政権は外部からの圧力を無視し、右に向かい前進を続けている。新年早々、日本からは「河野談話」や「村山談話」の立場を見直すという情報が伝わった。麻生副総理は1月4日、隣国との親交を深めるためミャンマーを訪問し、第二次世界大戦中に侵略を行なった旧日本軍の墓地を公然と訪問した。「右向き」になった日本の政治家は、自分の考えを隠し続けることに満足できなくなり、公然と態度を表明している。
このような歴史無視の態度は、安倍氏の右翼の祖父による、戦争の罪を否定する教育が原因のようだ。それよりも、20年以上に渡り発展の方向を見失った国の、未来に対する焦燥が原因と言える。
歴史を否定すれば、前途が途絶えるだろう。日本は歴史上、戦争により現代化の道を実現しようとしたが、これが実現不可能な破滅への道であることは証明されている。日本は現在、侵略の罪を否定しいわゆる「正常な国」になろうとしているが、これは徒労に過ぎない。
すでに長期低迷に陥った日本経済は置いておき、安倍氏が強調するいわゆる「安全」分野でかくも右寄りな立場を表明することは、すでに四面楚歌に陥っている日本をアジアからさらに孤立化させるだけだ。癒えていない傷に塩を塗りつけてきた国は、どうやら他国から許されようとしていないようだ。ましてや信頼など問題外だ。
さらに安倍氏は自ら、「過激なナショナリズム内閣」と呼ばれる内閣を発足させ、国全体がアジアの安定化に脅威をもたらす可能性を高めた。情報によると、19人の閣僚のうち14人は「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」のメンバーである。西側メディアまでもが、危険なナショナリズムに沸く日本は、「アジアで最も不必要なモノ」と伝えた。
日本軍の慰安婦制度を認めた1993年の「河野談話」、日本は教訓を汲み取り深く反省・謝罪すべきとした1995年の「村山談話」は、敗戦当時に発表されるべきであった。現在、誤った歴史観を主張し続ける自民党は、この程度の良知すら放棄しようとしている。
未来を見据えた「正常な国」になるために、日本の政治家は歴史を否定する思考を変え、「談話」の見直しばかりにこだわるべきではない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年1月8日