日本の安倍晋三首相は29日、中国の指導者と胸襟を開いて対話することに期待を示した。しかし、安倍首相と政府は、政権を握ってから多くの問題において史実を顧みず、中国の国民の感情を絶えず傷つけており、ここで「胸襟を開いた対話」を望む考えを示したことで、その本心と誠意が疑われている。
釣魚島問題を見ると、安倍首相の対話への誠意は薄いとわかる。
周知の通り、国際法の面から言っても史実の面から言っても、釣魚島とその付属島嶼は中国固有の領土であり、甲午戦争中に日本が盗み取り、その後の第二次世界大戦後に米国が勝手に委任管理の範囲に組み入れ、日本にこっそり受け渡しただけである。また、中日両国は1970年代に釣魚島問題を棚上げすることで合意したが、安倍政府は領土問題の存在を否定し、釣魚島は日本のものだと頑なに揚言している。これは、安倍首相が言う「胸襟を開いた」行動とでもいうのか。
歴史観を見ると、安倍首相は歴史修正主義者であるとわかる。
第二次世界大戦中における日本帝国主義の侵略史について、安倍首相は「侵略の定義は定まっていない」と発言し、責任を逃れ、侵略行為がアジアの国と人民に与えた巨大な損失と傷を目立たせないようにした。このような歴史修正主義的な言動から、安倍首相は日本軍が行った侵略と暴行を全面否定し、改憲と軍拡を後押ししようとしていることがわかる。