また釣魚島は地形が複雑で、平坦な場所がほとんどない。オスプレイのような航空機が島に着陸することは困難であり、また釣魚島は宮古島や与那国島といった離島から近く、沖縄からもそれほど離れてはいない。この距離は一般的なヘリコプターの航行半径内である。この前提があるにも関わらず、より速度が速く作戦半径が広大なオスプレイを発展させる際に、釣魚島ばかりを単純に強調するのは不可解だ。
水陸両用部隊は他国を侵攻する軍事行動において、中核的な役割を担う。3000人という規模に達し、高性能の装備を整えた精鋭部隊は、世界的に見ても数えるほどしか存在しない。日本がこの力を発展させることには、より大きな野心が存在する。日本は昔から、立派な建前の裏で密かに物事を進めることを得意としている。これは歴史的な経験からも分かることだ。これほど高い攻撃能力・兵力輸送能力を持つ水陸両用部隊を発展させる以上、釣魚島は口実に過ぎない。
一連の情報を羅列し、これを結びつけて分析すれば、日本の真の目的が小さな釣魚島にとどまらないことが分かる。日本の言葉を借りるならば、その目的は日本を再び正常な大国にすることだ。それでは、どうすれば正常な大国になれるのだろうか。日本の一部の政治家、特に右翼政治家にとっては恐らく、当時の大日本帝国こそが正常な大国であるかもしれない。(筆者:軍事専門家 陳虎)
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年11月8日