資料写真
日本の安倍晋三首相は13−15日にかけてインドを訪問し、モディ首相と年に一度の首脳会談を開く。両首脳は最近「熱愛期間」を迎えているという見方もあるが、両氏の歩み寄りは地域情勢にどのような影響を及ぼすだろうか。解放日報が伝えた。
議題は?
安倍首相の今回の訪問は、両国首脳の年間相互訪問枠組み内の定例訪問だ。ザ・ディプロマット誌は、今回の首脳会談の目がくらむような日程を紹介した。
まず、安倍首相はインド初の高速鉄道の定礎式に出席する。安倍首相が2012年にインドを訪問した際に、両国はムンバイととアーメダバードを結ぶ全長500キロの高速鉄道建設プロジェクトを開始し、2015年に正式に契約を交わした。報道によると、日本はこのプロジェクトを受注するため、インドに1兆4600億円の円借款を提供した。
次に、両首脳は会談中に、野心あふれる「アジア・アフリカ成長回廊」という構想を打ち出す予定だ。この構想は両大陸の発展と協力をつなぎ合わせるため、インドが先に提案した。これにはインフラ整備、機関の相互接続、人文協力の強化といった複数の分野が含まれる。これは中国のアジア・アフリカにおける地政学的影響力を相殺するためと分析されている。
それから、両国は海上安全協定をまとめる可能性がある。2012年以来、両国の海上協力が日増しに緊密化し、海上演習を毎年行っている。インド洋は日本のエネルギー輸入の重要ルートだ。日本は昨年インドに「インド・太平洋戦略」を表明した。安倍首相に率いられる日本は、インド洋におけるハイリスクな影響力争奪戦に再び加わろうとしている。
また、民間用原子力エネルギーは、もう一つの大きな協力分野になる可能性がある。日本は世界で唯一核攻撃を受けた国であるが、インドは核不拡散条約に加盟していない。両国が同分野で協力すれば、大きな飛躍と言わざるをえない。
最後に、長年棚上げにされてきた、インドへの日本製海上偵察機「US-2i」の輸出が決まるかも、大きな見どころとなっている。