安倍氏がインド訪問へ 迎合しながら距離を保つモディ氏

安倍氏がインド訪問へ 迎合しながら距離を保つモディ氏。

タグ:モディ 高速鉄道 成長回廊 防衛

発信時間:2017-09-11 10:18:41 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 抱き込みと迎合


資料写真



 両国の協力(特に防衛面)の開始はやや遅れた。インドが1998年に核実験を行うと、日本は国際社会のインドへの制裁に加わり、両国関係が冷え込んだ。2006年に時のシン首相が訪日し、両国の防衛協力がようやく始まった。

 

 しかし近年、両国関係は急発展している。モディ首相が2014年5月に就任すると、日本は周辺地域で初の外遊先になった。両国の安全・防衛協力のリズムは、今年に入り加速されている。日本の衆議院では今年4月、日印原子力協定が可決された。両国は5月に、「アジア・アフリカ成長回廊」を共同構築すると発表した。米印日は7月、海上合同演習を行った。安倍首相とモディ首相は「熱愛期間」を迎えたという声もある。ザ・ディプロマットによると、日本はインド北東部、アンダマン・ニコバル諸島での投資を許された唯一の国であり、両国の特殊な関係の証左とされている。

 

 上海国際問題研究院の陳友駿副研究員は「日本とインドにはそれぞれ需要がある。政治・経済・安全面の戦略的需要により、両国が結びついた」と指摘した。

 

 日本を見ると、安倍首相は政治的に両国の協力のレベルを上げ、「2プラス2」枠組みを構築する可能性もある。

 

 安倍首相は経済的に、新たな海外経済の担い手を求め続けており、インドの巨大な市場に長く目をつけてきた。またインドを東南アジアを除く、生産施設・2級技術の理想的な移転先としている。デリー・ムンバイ間経済回廊プロジェクトも共同推進中で、安倍首相はインドに多くの日本企業を進出させようとしている。

 

 安倍首相は安全面で「インド・太平洋戦略」を打ち出し、地域的さらには世界的な大国になろうとする日本の戦略的意図が反映されている。

 

 復旦大学国際問題研究院の杜幼康教授は「モディ首相は最近、安倍首相を迎合する姿勢を示している。これはインドの国益という現実的な考えに基づくものだ。高速鉄道の建設にせよ、武器装備品をめぐる協力にせよ、インドの切実な需要と合致する。またインドは他国から抱き込まれながら、どちらにもいい顔をする状態を喜んでいる。こうすることで外交で多くの余地を残すことができる」と指摘した。


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