奥井禮喜氏:憲法記念日に考えたこと

奥井禮喜氏:憲法記念日に考えたこと。 5月3日憲法記念日、大新聞(朝日・読売・日経)の社説はいずれ劣らずつまらなかった。政治家の頂点に立つ人が自分の考えを次々にわが国の公式見解にしてしまう。さほど熟慮しなくても、憲法の精神に違反しているのは間違いないが、経済好調当時、本気で怒りの声が上がらない…

タグ: 憲法 記念日 日米同盟 政治家 社会 安定

発信時間: 2012-05-07 11:26:56 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

煽動者は社会不安定、人々の不満・不安心理をくすぐるに巧である。なによりもわが国が直面している大問題というものは戦後60余年に積み重ねられたのであり、一朝一夕に解決できるようなものではない。

さて、大変な時代だというが、大変でない時代のほうが圧倒的に少ない。時代はいつも大変なものである。そのなかで、わが国民の元気のなさが事実だとして、それはいったいどこから生じているのか考えてみよう。

わが国は民主主義国家である。民主主義とは、基本的人権を基盤として、各人が自由に生きられる社会の謂いである。とすれば自由を認識していれば必然的に元気である。自由ではないから非元気なのだ。

自由とは、(権力による)拘束からの解放は当たり前である。それだけで自由と考えたら間違いだ。本当の自由とは、人々が自分のgenius(天才)を発揮しようと考え努力する状態である。それがないからapathyなのであって、非元気なのであって、扇動者が乱舞しやすい事情なのである。

 

奥井禮喜氏のプロフィール

有限会社ライフビジョン代表取締役

経営労働評論家

日本労働ペンクラブ会員

OnLineJournalライフビジョン発行人

週刊RO通信発行人

ライフビジョン学会顧問  ユニオンアカデミー事務局

1976年 三菱電機労組中執時代に日本初の人生設計セミナー開催。

1982年 独立し、人と組織の元気を開発するライフビジョン理論で、個人の老後問題から余暇、自由時間、政治、社会を論ずる。

1985年 月刊ライフビジョン(現在のOnLineJournalライフビジョン)創刊。

1993年 『連帯する自我』をキーワードにライフビジョン学会を組織。

2002年 大衆運動の理論的拠点としてのユニオンアカデミー旗上げ。

講演、執筆、コンサルテーション、インターネットを使った「メール通信教育」などでオピニオンを展開し、現在に至る。

高齢・障害者雇用支援機構の「エルダー」にコラム連載中。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年5月7日

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