麻生太郎副総理兼財務相の、「日本はナチスの改憲の手口を学ぶべき」という発言が、日本の与野党からの批判を浴びている。
批判攻勢に出る野党
民主党、みんなの党、共産党、生活の党などの野党は8月2日午後、野党国会対策委員長会談を開き、国会でいかに麻生氏の発言の政治的責任を問うべきかについて議論した。同会談では、予算委員会の開催を求め、麻生氏の発言の問題を集中審議し、麻生氏に副総裁兼財務相の職を辞するよう求めることで一致した。
予算委員会は、日本の与野党が政策・法案と重要な問題を話し合う重要な場で、首相を含む全閣僚が出席しなければならず、会議のすべてがNHKによって生中継される。
多くの日本人は、自民党の一党独裁を懸念し、自民党が日本の戦後憲法の改正を強引に推進することを危惧している。これは自民党が参議院選挙で、願い通りの3分の2の議席を占められなかった原因の一つである。
しかし参議院選挙が終了したばかりで、自民党の重要な閣僚である麻生氏が暴言を吐いたことで、野党からの反発が必至となった。この動きはまた、参議院選挙に勝利した安倍政権に対する、野党の初めての挑戦として見られている。
清華大学現代国際関係研究院の劉江永副院長は、「この駆け引きは与野党の争いであり、改憲の是非や今後歩むべき道を巡る駆け引きでもある」と指摘した。
自民党が麻生氏を擁護