未来を見据え、続く駆け引き
与野党の動きは、「安麻体制」の改憲を急ぐひとりよがりな願いと、党外の反対勢力の制約の間に存在する矛盾を反映している。
自民党は参議院選挙で3分の2の議席というハードルを突破できなかった。そのため改憲問題で党の内外、世論やメディアなど各方面からの制約を受けている。この状況下、改憲をするべきか、いかに改憲すべきかを巡り、激しい論戦が繰り広げられることだろう。
麻生氏の今回の発言は、右翼勢力と結託し、圧倒的な国内政治の雰囲気を形成し、一気に改憲を推進しようという意図を示しているかのようだ。これは日本の政治の右傾化の、さらなる発展の流れを反映している。
今後数カ月間は懸念と矛盾が交錯する時期となる。日本の政界はまた改憲、歴史観、靖国神社参拝などの問題で、論争を続けるだろう。
劉副院長は、「安麻体制は今後も維持され、麻生氏の辞任はない。しかし同問題がうやむやのうちに終わらせられるか、それともさらに影響が波及し、日本政界の激震を招き、安倍首相が保身のために麻生氏を切るかに注目すべきだ」と語った。
野党は短期間内に、衆参両院で優勢を占める自民党を脅かせないと分析されている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年8月6日