2015年、「メイドインチャイナ」の目立った業績

 

政策情報

製造強国を目指す「中国製造2025」の「重点分野技術ロードマップ2015」が明らかになった。 国家製造強国戦略諮訽委員会が29日、北京で正式に発表。ロードマップは経済・社会の発展、国家安全などの重要課題に着目し、10の優位的・戦略的製造分野に重点を置く。2025年までに、国際トップレベル、または国際先進レベルの技術向上を目指す。

「中国製造2025」では、◇次世代情報通信技術、◇ハイエンドデジタル工作機械、ロボット、◇航空・宇宙装備、◇海洋エンジニアリング装備・ハイテク船舶、◇先進軌道交通装備、◇省エネルギー・新エネルギー自動車、◇電力装備、◇農業装備、◇新素材、◇バイオ医薬品・高性能医療器械--の10分野を重点分野に指定している…

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航空・宇宙

中国初の国産大型旅客機として、「C919」の開発プロジェクトは始動以来、研究・製造の進ちょくに注目が集まっている。 11月2日、「C919」初号機の組み立て完了を祝う式典が上海で行われた。中国による大型旅客機の自主開発・製造の実現が世界に宣告された。関係者によれば、「C919」は現時点ですでに21社から517機の注文を受けている。中国が大型航空機の開発に着手してからすでに長い年月が経っている。業界関係者は、「C919」の組み立て完了は重要な意義を持つと分析。「C919の商業化は必ず成功すると確信している。世界の大手航空機メーカーも、一部の生産ラインを中国に移している。その受け皿となるCOMACにとって、これもプラスに働く」との見方を示した… >>>



軌道交通

中国の鉄道車両最大手・中国中車傘下の永済新時速電機有限責任公司は22日、知的財産権を完全に保有する国内初の高速鉄道用6500V・IGBT(絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ)チップが実証試験をクリアしたと発表した。同製品の実用化を実現している。 IGBTは高速鉄道車両駆動システムの中心部で、人間で例えると「心臓」の役割をしている。車両の駆動源に直接働き、駆動システムで最も中核的な技術の一つ。IGBT技術は新エネルギー、軌道交通、電気自動車、スマートグリッドなどの分野で幅広く使用されている。電力変換装置にIGBTを採用することで、電力の使用効率を大幅に向上でき、30%以上のエネルギー削減が図れる… >>>



ロボット

ここ10年に渡り、ロボットについての議論が活発に行われている。ロボット技術は、「人類の生産と生活に影響を及ぼす4大技術の1つ」、「第三次産業革命をリードする技術の1つ」、「世界経済の仕組みを根本から変える影響力を持つ12の破壊的技術の1つ」、「2015年の世界10大技術の1つ」と言われている。先進国や新興国を含め、世界の多くの国々が、ロボットを国家戦略の重点として位置付けている。米国は「国家ロボットイニシアティブ」を発表し、ロボットを20世紀のインターネットと同様に重視する… >>>



インターネット+

上海市政府はこのほど、記者会見で、「上海スマートシティ建設2014―2016年行動計画」を発表し、今後3年間、同市で「活力(LIVED)上海5大応用行動」を実施し、人を本位とする世界一流のスマートシティを全面的に建設すると初めて発表した。 上海市経済·情報化委員会の李燿新主任は次のように説明した。五大応用行動は具体的に以下のことを指す。 1、住みやすいシティ(Livable)。2016年までに、インタネットに基づくスマート公共サービスを全体の市民に恵んで、スマート交通、スマート健康、スマート教育、スマート養老、スマート文化、スマート観光、スマート就職、スマート天気予報など8つの分野を推進する… >>>