人民日報記者、比「南中国海会議」の真相を調査

人民日報記者、比「南中国海会議」の真相を調査。 「ASEAN:南中国海に関するフィリピンの提案に法的根拠」というような耳目を驚かす見出しを打った西側メディアすらある。真相は一体どうなのか?人民日報記者が関係ルートを通じて調査した…

タグ: フィリピン 南中国海 ASEAN

発信時間: 2011-09-26 16:58:09 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

■いかなる新たな手法も、問題をさらに複雑化させるだけ

フィリピン側の議案は一体どのような内容なのだろうか?本当にフィリピンメディアの言うように南中国海を「平和区」に変えるものなのだろうか?表面的にはフィリピンの主張は、「係争のある区域」で各主権主張国の定めた境界線を取り除き、軍を撤退して警察などに置き換え、協力事業によって相互信頼を強化するというものだ。だがフィリピンメディアの明らかにしてきた情報を見ると、いわゆる「係争のある区域」と「係争のない区域」をあらかじめ分けるとしている。フィリピン側は西沙(英語名:パラセル)諸島、南沙(英語名:スプラトリー)諸島の一部「係争のある区域」では、複数の領有権主張国による共同開発を行えると主張している。だがフィリピンから200海里の排他的経済水域(EEZ)内は「係争のない区域」として、中国の南沙諸島の礼楽灘などはフィリピンが直接管轄すべきとなっている。フィリピンのアキノ大統領は20日に米国で開催した「アジア社会フォーラム」で、主権問題で譲歩することなく、南中国海を「係争のある区域」と「係争のない区域」に区分すると遠慮なく明言した。

現地アナリストは「自国の強引な占有を合法化できるよう、他国の縄張りを『係争のない区域』に区分けし、自国の占有していない縄張りを『係争のある区域』に入れて、他国と共有できるようにしている」と指摘する。フィリピンのこの行動は南中国海紛争の激化を意図しており、「南中国海における各国の行動宣言」およびその実行に向けて合意したばかりの行動指針に著しく背くものだ。

中国は南中国海問題の平和的解決に向けた建設的意見を歓迎しており、中国の関係機関や学者も近年、議論に積極的に参加している。中国は条件が熟した時に、法的拘束力ある準則の策定に向けた交渉に入る意向も繰り返し表明している。だが現在最も重要なのは、「南中国海における各国の行動宣言」およびその後続行動の指針の既定路線に沿った、南中国海問題の前進を積極的に促すことであるはずだ。「新たにやり直す」いかなる手法も、問題を一層複雑化させるだけだ。

中国外務省報道官も先日明確に表明している。南中国海問題の本質は南中国海の島や礁および海洋境界の画定をめぐる中国と一部周辺国の争いだ。中国側は係争解決の最も効果的な道は当事国間の直接交渉だと考えている。これについては、フィリピンなどの国々も「南中国海における各国の行動宣言」で明確に約束している。中国は関係国が地域の平和と安定に寄与することを行うよう望んでいる。

「人民網日本語版」2011年9月26日

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