と同時に中国は日本と長期対立の準備も怠ってはならない。中国台頭に対抗する考えが米国の後押しで日本に蔓延するなか、中国が日本に冷静になるよう促しても効果はない。中国も日本の歴史否定や様々な挑発に対して融和政策をとるはずがない。中日の対立は避けられない。
中国の発展が順調にいけば、そのGDPは10年後には日本の3倍になる。さらに10年、20年後には日本は中国にとってさらに小さくなる。そうなれば日本の脅威はほぼ瓦解し、日米同盟も中国近海では大部分の意義を失う。それまで日本は心理的にも行動でも中国と張り合うだろう。
中国が日本を抑えるのは、日本が戦後の国際体制を覆す動向を阻止し、中国の発展戦略に対する妨害を阻止し、東アジアの安定阻害を阻止するのが狙いだ。われわれは日本に中国の邪魔をさせない。
日本を阻止する資源と方法は一に国際社会、二にわれわれ自身にかかっている。われわれは日本から挑発がある度に断固反撃し、日本が悪事を働く度に大損をさせることだ。例えば中国の釣魚島(日本名・尖閣諸島)問題での日本への報復は見事だった。
中国は今の時点で日本ときっちり清算をつけることはできない。中国の正しいやり方は日本と実力の差をつけて日本をアジアの脇に追いやり、日本が自ら中国に近づいてくる日を待つことだ。それにはおそらく数十年かかるだろうが、大国の復興の中でそれほど長いとはいえない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年5月3日