放射性物質は既に海底泥の中20メートルの奥深くまで浸透し、長い年月をかけても簡単に取り除く事はできない。
Buesseler氏によると、セシウム137の測定値は一般的に海洋生物に害を及ぼすと認識されているレベルよりも低く、人が食しても安全上は問題ない。
しかし、そうは言うものの、安易には納得できない。特に突然変異を起こした生物の写真を目の当たりにし、緑色に気味悪く光る魚の卵の写真を見て、食べても健康に害はないと誰が言えるだろうか。
放射線生態学ウォルト・ウィクラー氏によると、海洋生物の卵と稚魚は放射性物質に敏感に反応するため、被爆によってDNAになんらかの異常が発生した可能性がある。仮に生物連鎖全体でDNA異常が発生した場合、全人類が被害者になる可能性があり、南極でさえも被害を免れることはできない。
計画によれば、日本政府は震災後の放射能汚染されたガレキを2014年3月までに処理することを目指している。その処理方法に関しては昨年と同様「海への投棄」にならないことを祈るばかりだ。
さもなければ、いつの日か、SF映画に出てくる放射能の影響で変異を起こした「ゴジラ」の、「魚版」が現れ、気味の悪い日におぞましい姿で東京に襲い掛かってくるかもしれない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年3月28日