土地 |
総面積45万5000平方㌔。耕地面積は353万㌶で、一人当たりは平均2.17ムー(1ムーは15分の1㌶)。草原と森林がそれぞれ1664万㌶と426万㌶である。木材保有量は2億立方㍍。そのほかに耕作可能の荒地、造林可能の荒地と放牧可能の傾斜地がそれぞれ100万㌶、666万㌶と467万㌶もある。 |
鉱産物 |
これまでに各種の採鉱地が約3000カ所発見されており、そのうち役に立つ鉱産物は145種、一定の埋蔵量が確認されているのは94種で、全国で1位を占めているのはニッケル、コバルト、プラチナ、セレン、鋳型用粘土、内装用石材など11種がある。特に開発優位のあるのはニッケル、亜鉛、コバルト、プラチナ、イリジウム、銅、アンチモン、重晶石、マグネサイなど15種である。 |
エネルギー |
水資源は主に黄河、長江と内陸河川など三つの流域で、九つの水系に分布している。1年の流水総量は614億立方㍍、水力総貯蔵量は想定1724万㌔ワットで、全国で9位。水力発電所はすでに29カ所つくられ、そのうち黄河上流の劉家峡、塩鍋峡、八磐峡水力発電所と白竜江にある碧口水力発電所は設備総容量が212.5万㌔ワットである。全省の設備総容量はすでに300万㌔ワットを超え、年間発電量は235億6500万㌔ワット時である。確認されている石炭と石油の埋蔵量はそれぞれ89億2000万トンと6〜7億トン。また、風・太陽光エネルギーの開発にも大きな潜在的可能性がある。 |
動植物 |
野生動物が659種、鳥類が441種。そのうちジャイアント・パンダ、金絲ザル、カモシカ、雪ヒョウ、シカ、小ジカ、ジャコウジカ、フタコブラクダなど32種は国の一級保護指定を受けた希少動物である。野生植物は4000種余りで、うち薬材が951種、全国で2位にある。現在、主にトウキ、ダイオウ、ニンジン、カンゾウ、バイモ、大麻、トチュウ、マンネンタケ、トウチュウカソウなど450種が採取されている。 |
環境状況と環境問題(空気と水の質および対策を含む) |
甘粛省は生態環境が悪く、水資源が非常に不足し、植物の分布が少なく、水土の流失が深刻である。毎年黄河に流れ込んでいる泥と砂は5億㌧を超え、年間黄河流域に流れる砂量の3分の1を占める。有機質の物質が年に平均50㌔ほど流失し、そのうち窒素は3.5㌔、リンは2㌔である。
ここ数年来、甘粛省では生物工学技術を結びつけて、水土流失の総合対策を広範囲に展開している。積極的に黄土高原の状況を改善し、耕地に再び草木を植え、生態環境の保護と建設を強め、各種農産物の構成と食糧、経済作物の発展比率および地域経済の分布状態を主とする農業構造の調整を速める。 |