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江西省
省長:黄智権
省都:南昌市
省政府所在地:南昌市北京西路69号
郵便番号:330046
省政府電話:(0791)6224166  6224110
省政府ウェブサイト:www.jiangxi.gov.cn
江西省は贛と略称され、中国内陸部の省の一つである。中国の南東部、長江の中下流の南岸に位置し、北緯24°29′14″から30°04′40″、東経113°34′36″から118°28′58″の間にある。東は浙江省、福建省、南は広東省、西は湖南省、北は湖北省,安徽省と接している。省全域の面積は16.69万平方キロメートル。
一、 地理と自然の状況
地形
江西省の地形は山地、丘陵を主とするものである。山地は省全域の面積の36%、丘陵は42%、平原、水面の面積は22%を占める。主要な山脈の多くは他の省との境に分布している。北東部には懐玉山があり、同省で銅の埋蔵量がもっとも多いところである。東部には武夷山があり、南部には大庚嶺と九連山があり、タングステンの里といわれている。西部には羅霄山脈があり、北西部には暮阜山と九嶺山がある。
鉱産資源
江西省は鉱産資源が非常に豊富で、これまで知られている150種類の鉱産物の中で江西省には140種類以上が埋蔵されている。埋蔵量が確認されている鉱産物は89種類で、そのうち全国で上位五位も占めているのは33種。鉄、マンガン、チタン、バナジウムなどが4種類、銅、亜鉛、金、銀などの非鉄金属と貴金属が13種類、ニオブ、タンタルなどの希有金属、希土類金属が29種類。江西省はすでにアジア最大の銅鉱と全国最大規模の銅の精錬基地となっている。
森林資源
江西省の森林カバー率は50.9%に達し、木材蓄積量は2.5立方メートル、モウソウチクの蓄積量は10億株に達し、いずれも全国でトップ。省全域の林地はほとんどが天然次生林で、針葉樹の比率が大きい。省全域の主要な樹種はマツ、シナアカマツである。この地で産出するコウヨウザンは昔から‘西木’と呼ばれていたものである。アブラツバキ、オオアブラギリ、コノテガラシは江西省の経済林の主要樹種で、省全域に分布している。
植物資源
江西省は植物資源が非常に豊かで、種子植物は4000種類、シダ植物は470種類、こけ類植物は100種類以上に達する。低等植物の中の大型真菌は300種類以上もあり、実際は約500種類に達すると見られている。北東はユーラシア大陸の温帯地区で植物の種類のもっとも豊かな地域であるが、種子植物は3000種類しかない。江西省には木本植物だけでも2000種類以上はある。そのうち、喬木は400種以上ある。江西省には原生状の古い植物がまだたくさん分布しており、イチョウのような活化石植物もある。植物進化の各段階の代表的な植物はいずれもこの地に分布し、世界各地の植物と似ている科のものもある。
江西省は山や丘陵の面積が大きくて、自然環境に恵まれ、植物のカバー面積も広く、数多くの動物の繁殖と生息に適している。
動物資源
江西省は水面の面積は広く、山地が険しくてえんえんと延びている。植物のカバー率が高く、生態環境がすばらしい。特に近年らい環境保全措置の強化につれ、豊かな動物資源はますます保護されるようになった。毎年の調査によると、現在、省全域には脊椎動物が600種以上ある。そのうち魚類は170種で、全国の約21.4%を占める。両生動物は40種で、全国の約20.4%強を占める。爬行動物は70種で、全国の約23.5%を占め。鳥類は270種で、全国の約23.2%強を占める。動物類は50種で、全国の約13.3%を占める。魚類と鳥類の種類も多く、経済的価値が大きい。これらはいずれも開発利用と資源保護の重点となっている。
水資源
江西省全域には大小河川が2400もある。一年を通じて水が流れている川は160あり、総延長は約18400キロに達する。贛江、撫河、信江、修河、饒河はこの省の五大河川である。江西省全域の水資源総量は1416億立方メートルで、一人あたりの水量と耕地一ムーあたりの水量は全国の平均レベルを上回っている。豊かな水資源は江西省が工農業生産を発展するうえでの強みである。
観光資源
江西省は山紫水明の地で、景色がすばらしい。名所旧跡が全省各地に分布している。主な観光スポットは廬山、井岡山、竜虎山、三清山、鄱陽湖、南昌市、景徳鎮市。このうち、廬山はユネスコの世界遺産リストに世界文化景観として登録されている。廬山、井岡山、三清山などの名山、圭峰、竜宮の奇異な景観、鄱陽湖、贛江の美しさ、竜虎、青原、東林などの宗教の聖地、滕王閣、八境台などの著名な楼閣、臨川、九江の知名人の故郷は著名な観光スポットとなっている。井岡山、八一蜂起記念館、瑞金は特色のある革命旧跡である。国家レベルの重点保護指定を受けているものが11カ所、省レベルの観光スポットは2406カ所。南昌、廬山、九江、鄱陽湖、竜虎山などの観光スポットからなる江西省北部のトライアングル観光区は全国14の国際観光コースの一つとなっている。江西省の美しい山水は内外の観光客を歓迎している。
気候
江西省の年間平均気温は約18°である。江西省の北東部、北西部および長江沿いの年間平均気温はやや低く、だいたい16°C〜27°Cの間である。濱湖、贛江の中下流地区、撫河、袁水地域と江西省南西山間部の年間平均気温はだいたい17°C〜18°Cの間である。撫州、吉安地区南部と信江中流地域はだいたい18°C〜19°Cの間である。江西省南部の盆地の年間平均気温は一番高く、だいたい19°C〜20°Cの間である。
江西省は雨が多い。年間平均降雨量は1341ミリから1940ミリまでの間にある。普通は南のほうが雨がよく降り、北は少ない。東は多く、西は少ない。山間部は多く、盆地は少ない。
武夷山、懐玉山、九嶺山一帯は年間平均降水量が多くて、だいたい1800ミリから2000ミリ。長江沿いの地域から鄱陽湖の北側および吉泰盆地の年間平均降雨量は約1350ミリから1400ミリであり、他の地域の降雨量は1500ミリから1700ミリの間にある。年間を通しての降水量は季節によってかなり違いがある。
二、人口
人口統計
2000年末現在、総人口は4164.47万人。
人口増加率
人口の自然増加率は0.98%。
平均寿命
68.3歳(2000年末現在)
民族の分
布と人口
の比例
江西省には38の民族がある。そのうち漢族の人口がもっとも多く、総人口の99%以上を占める。人口の多い少数民族は回族、シェー族、チワン族、満州族、ミャオ族、ヤオ族、蒙古族、トン族、朝鮮族、トウチャ族、プイ族などである。そのなかで回族とシェー族の人口がもっとも多い。そのほかにペー族、イー族、リー族、高山族、チベット族、シュイ族、タイ族、マオナン族、ナシ族、シポ族、トウ族、ハニ族、チャン族、モーラオ族、ウイグル族、リースー族、ダオール族、コーラオ族、ユイグー族、ジン族、トーロン族、ラフ族、ジンプォ族、プーラン族、ロシア族とジヌオ族の人も住んでいる。
少数民族の中のシェー族の人たちは鉛山太源のシェー族郷と貴渓樟坪シェー族郷および永豊、吉安、興国、武寧、徳安、資渓、宜黄、楽安などの市や県の30以上のシェー族の村に集中して住んでいる。ヤオ族の一部も全南瑶山、喇叭山に集中して住んでいる。他の少数民族はいずれも分散して住んでいる。
人口の密度は一キロあたり259人である。
三、経済
国内総生産(GDP)
2001年における国内総生産は2176億元である。
第一次産業、第二次産業、第三次産業の国民経済に占める比率はそれぞれ
24.2%、35.0%、40.8%
財政収入
2001年に財政総収入は200.1億元で、前年より16.6%増加し、このうち地方財政収入は111.55億元で、6.1%増加した。
工業生産額と伸び率
2000年の省全体の工業増加額は539.78億元で、前年比6.1%増。そのうち、国有工業企業および年間販売額が500万元を上回る非国有工業企業の増加額は269.81億元に達し、7.4%増。
農業生産額と成長率
2000年の省全体の農業総生産額は760億元で、前年比2.8%増。
対外貿易
の状況
省全体の輸出品は58種類、1193の品種に達し、153の国や地域に輸出されている。2000年は対外貿易の面で輸出と輸入が同時に伸びることになった。一年を通じての税関統計における輸出入貿易総額は16億2399万ドルに達し、23.36%増えた。そのうち、輸出総額は11億9736万ドルで、前年より32.1%増えた。輸入総額は4億2663万ドルに達し、4.6%増えた。
外資利用
の状況
2001年に実際に利用した外資は5.5億ドルに達し、前年より68%増えた。年内に新規契約した外資利用プロジェクトは274に達し、9.6%増。外資利用金額は2億6568万ドルに達し、30.3%減少した。
年内に省全域で新規登録した「三資」企業は247社で、すべてが外国投資者の独資企業である。年末までのところ「三資」企業は2246社に達した。対外の工事請負、労務輸出入、設計諮問の新規契約金額は9503万ドルで、前年より18%減少し、実際達成した営業額は1億949万ドルで、28%増。
貧困人口および貧困支援計画
貧困人口の人数は89.5万人(2000年末現在)
2002年1月10日に江西省貧困支援開発指導グループの会議で今後の貧困支援計画と貧困支援資金の管理使用原則を確立した。
1、 1997年〜1999年の3年間に一人あたりの農民の平均収入が1300元以下の563の郷(鎮)を同省の貧困支援の重点郷とする。
2、 「第10次5カ年計画」期に563の貧困支援重点郷の中で1200の村を重点的に扶助する。21の国家貧困支援開発重点県の中で720の村を重点的に扶助する。非重点県の中で480の村を重点的に扶助する。
3、 貧困支援資金の80%を重点村に用いる。そのうち60%の資金は重点県の重点村に用いる。40%の資金は非重点県の重点村に用いる。主に基本的生産生活条件の改善とインフラ整備に用いる。
4、 貧困支援資金の中の10%を科学技術による貧困支援に用いる。そのうち、5%は科学技術による貧困支援モデル基地に用いる。5%を科学技術のトレーニングと科学技術の推進に用いる。
5、 必要があれば、貧困支援資金のうち、10%を機動的にふりわける。
四、通信
電話保有量
省全域のデジタル電話交換機は341万回線に達し、電話普及率は百人に12部である。携帯電話使用者は140.287万人に達する。郵便業務総量は81.3107億元に達し、インターネット利用者は26.9472万以上に達した。
放送局、
テレビ局
放送局は11、テレビ局は12。
五、交通
鉄道
水運、陸上交通が便利である。浙贛線、向九線、鷹厦線、皖贛線などの主要幹線がある。総延長は2241余キロ、営業している駅は200に達する。
道路
南昌市、贛州、吉安、上饒、撫州、宜春、九江などの都市をはじめにあちこちに通じる道路のネットワークを形成している。総延長は37318キロに達し、30.48%の道路は高級あるいは準高級路面で、すべての県は基本的にアスファルト舗装が完了した。
航空
南昌から北京、上海、武漢、広州、長沙、西安、寧波、厦門、温州、福州、贛州に至る直行便がある。蘆山から北京、広東の恵陽までの直行便もある。
水運
水上交通は鄱陽湖を中心として、長江を入海口とする水上交通があちこちに通じるようになっており、通航距離数は5537キロに達し、九江港からは直接海外に通航することができる。年間貨物取扱量は1万トン以上の埠頭が56あり、バースは712もある。
六、外資を導入するホットスポットとプロジェクト
1、 高速道路、国が建設する省クラスの道路、電力網の改造などのインフラ施設および都市の公共施設、観光名所区の建設と経営に参与するプロジェクト
2、 物流業および教育、文化、医療衛生、スポーツ、社会福祉などの公益事業に投資することをサポートする。
3、 買収、合併、共同経営、再建などさまざまな形で、国有企業の改造に参加することをサポートする。
4、 栽培、養殖および農産物副産物の加工プロジェクトの投資に参加することをサポートする。
5、 外国投資者は中国側の非法人と協力して実地調査、探鉱権で採鉱権。
七、外資導入の優遇政策
1、 国がサポートする類と制限乙類外国投資企業、外国投資研究開発センター、技術譲渡の外国投資プロジェクトは投資総額内において自社用設備を輸入する場合、「外国投資者が投資するプロジェクトの免税しない輸入商品リスト」以外の商品であれば、輸入関税と輸入環節税を免除する。
2、 国がサポートする類と制限乙類の外国投資者企業、外国投資者研究開発センター、ハイテク技術型、輸出向け製品を生産する外国投資企業の技術革新プロジェクトに対しては、許可された生産経営範囲内において、投資総額以外の私用資金を使って、中国国内で生産できないかあるいは機能が需要を満たせない自社用設備と関連する技術、部品、パーツを輸入する場合、輸入関税と輸入環節税を免除する。
3、 国がサポートする類と制限乙類に属する外国投資企業は投資総額以内において免税リストにある国産設備を購入する場合、設備増値税を全額払い戻し、また関連規定に従って企業の所得税を免除する。
4、 中・西部地区(江西省)の外資利用の強みのある産業に属するプロジェクトに対して、投資総額以内において中国国内で生産できないかあるいは機能が需要に応じきれない自社用設備と関連の技術、部品、パーツを輸入する場合、輸入関税と輸入環節税を免除する。
5、 外資投資企業は国家ハイテク技術製品リストにあるハイテク技術を輸入するにあたり、契約によって国外にソフトウェア費用を支払った場合、輸入関税と輸入環節税を免除する。
6、 南昌ハイテク技術産業開発区に設立する外国投資者が投資したハイテク技術企業は15%の税率で企業所得税を徴収する。
7、 省全域に設立する経営期間が10年以上の生産的外資投資企業は利益をあげはじめた年度から2年間の企業所得税を免除し、3年目から5年目まで企業所得税を半減する。
8、 国がサポートする外国投資企業は現行の優遇税収政策が満期後の3年以内は15%の企業所得税を徴収する。
9、 ハイテク技術企業と認可された外資投資企業は減税期の満了後3年以内は企業所得税を半減する。外資投資の輸出型企業は減税期の満了後にその年の輸出高が総生産高の70%以上に達した企業に対して、企業所得税を半減する。半減後の税率が10%以下の場合、10%の企業所得税を徴収する。
10、 南昌市、九江市の市街区で技術集約、知識集約型のプロジェクト、あるいは3000万ドル以上を投資しかつ投資の回収期間の長いプロジェクト、エネルギー、交通、環境保護などのインフラ施設プロジェクトに投資する外資企業は15%の企業所得税を徴収する。
11、 農業、林業、牧畜業にたずさわる外資企業、経済の発達していない辺鄙な地域に投資する外資企業は企業所得税の減免期の満了後、国の税務機関の許可を経て、10年以内は企業所得税を15%〜30%減免する。
12、 外国投資者が企業から獲得した利潤を直接中国国内で輸出向け企業の設立に再投資し、あるいはハイテク技術企業に投資して、経営期間が5年以上の場合、税務機関の許可を経て再投資部分の企業所得税を全部払い戻す。
13、 外国投資者が企業が得た利潤を同企業に再投資し、登録資本を増やし、あるいは資本投資として他の企業を設立して、経営期間が5年以上の場合、税務機関の許可を経て、再投資部分の所得税の40%を払い戻す。
14、 外資投資企業の技術開発費は前年に10%以上増えた場合、税務機関の許可を経て、実際の技術開発費の50%を当年度の納税分に当てる。
15、 外資投資企業、外資が投資して設立した研究開発センター、外国企業、外国人が技術譲渡、技術開発業務およびそれと関連のある技術諮問、技術サービスによる収入は営業税を免除する。
16、 税法や実施細則、国の規定により、企業所得税を免除する企業に対しては同時に地方所得税も免除する。企業所得税を減免する企業に対して地方所得税も適当に減免する。
17、 外資が設立した経営期間が10年以上のハイテク技術企業に対して、利益を上げ始めた年度から1年目〜5年目は地方所得税を免除し、6年目〜10年目は地方所得税を半減する。
18、 外国投資者が投資した輸出向け企業はその年の製品の輸出額がその年の生産額の70%以上に達した場合、地方所得税を免除する。
19、 外国投資者が投資した経営期間が10年以上のエネルギー、交通、港、科学技術開発企業は利益を上げ始めた年度から1年目〜5年目は地方所得税を免除し、6年目〜10年目は地方所得税を半減する。
20、 経営期間が10年以上の農業、林業、牧畜業、水利事業および農産物を原料とする加工業に従事する外資投資企業は利益を上げ始めた年度から1年目〜5年目は地方所得税を免除し、6年目〜10年目は地方所得税を半減する。経営期間が15年以上の企業に対しては利益を上げ始めた年度から1年目〜5年目は地方所得税を免除し、6年目〜15年目は地方所得税を半減する。
21、 外国投資者が技術、科学研究成果、営業、管理の形でハイテク技術の合弁企業、合作企業を設立することをサポートする。外国側の技術による投入比率は35%まで可能で、合作双方が約束のある場合、その約束に従う。
22、 外国投資企業がわが省の企業を買収し、新しい企業を設立する場合、その外資投資額が企業の登録資本の25%以上に達した場合、許可を経て、外国投資企業に登録され、それなりの優遇政策を享受する。
23、 外国投資企業の土地使用年限および企業経営権の最高年限は次の通り。商業、観光、レジャー用地は40年、工業用地、教育、科学研究、文化、医療・衛生、スポーツ、農業開発的プロジェクト用地は50年、住居用地は70年。
 
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