地形と地勢 |
北高南低、山地・丘陵、平野・台地が交じりあっている。そのうち山地は31.7%、丘陵は28.5%、台地は16.1%、平野は23.7%。土地面積は180000平方㌔、そのうち耕地面積は312万㌶、林業用地面積は1025万㌶、荒れた草地面積は57万㌶。 |
気候 |
大部分は亜熱帯気候。夏は長く冬は暖かい。雨が多くて年間平均降雨量は1366㍉、年間平均蒸発量は1100㍉、年間平均気温は22度、年間平均日照時間は1828時間。さまざまな植物が年中生い茂っている。 |
鉱産資源 |
広東省の鉱産資源は非常に豊かで、すでに発見された鉱産物は116種類があり、埋蔵量の確認済みのは89種類ある。省全域の石炭、鉄鉱石、硫鉄鉱の埋蔵量はそれぞれ5.47億トン、5.53億トン、4.45億トンに達する。そのうち全国上位5位にランクされるのは34種、泥炭、石英など全国のトップに立つ。 |
生物資源 |
省全域の57%は森林に覆われ、立木の蓄積量は3億立方㍍。広大な海に面しており河川が多いためダムや魚類養殖場も多く水産資源が豊かである。海水養殖面積は78万㌶、淡水養殖面積は43万㌶。農業は稲、野菜、果物を主とする。湛江は剣麻の最大の産地、茂名は果物の最大の産地。樹木は松、梓、杉、ユーカリなどが主である。果物は200余種、そのうちパイナップル、バナナ、レイシ、竜眼、ミカンが一番有名である。 |
水資源 |
水力の理論的蓄積量は1073万㌔㍗、うち開発可能量は666万㌔㍗、すでに開発されているものは60%。 |
観光資源 |
省クラス以上の観光スポットとして森林公園40ヵ所、自然保護区30ヵ所が開発されている。広州、深セン、珠海、肇慶のほか、中山、仏山、江門、汕頭(スワトウ)、恵州及び南海などの都市も「中国の優秀観光都市」として認められている。中でも中山市は市クラスのランキングの第一、南海市は県級市クラスのランキングの第二を占めている。広東・香港・マカオ・グレート・トライアングレ観光区の建設も飛躍的に進展し、珠江デルタ、汕頭等10の市で「144時間便利ビザ」を実施することを国務院に許可された。広州の白雲山と香江野生動物世界、深センの華僑城と観瀾ゴルフ会、珠海の円明新園、中山市の孫中山旧居、肇慶の星湖、仏山の西樵山、韶関の丹霞山、清遠の清新温泉、陽江海陵島大角湾など11ヵ所が全国で初めての最高クラス4A観光区に評定された。 |
環境とそ
の問題点 |
2001年に広東省は建設プロジェクトの中で「三つの同時」(汚染を防ぐ施設をメーンの施設と同時に設計、施工、操業すること)を執行し、その合格率は97.8%、環境影響評価制度の執行率は99.8%。汚染排出の申告をした企業は4万5千7百社、期限内に完成させたプロジェクトは607個、投資は2.17億元。「広東省青い水プロジェクト計画」に組み込まれた115のプロジェクトの中、実施されているのは105にのぼり、70億元の資金が投入されている。東江、潭江、韓江、九洲江、西江、鑑江、榕江、漠陽江、練江の水質保護計画は省政府の批准を経て実施しはじめている。「広東省青空プロジェクト計画」に組み込まれた治理プロジェクトの70%は着工され、年末には45.6%が完成する予定。二酸化硫黄などの排出汚染源が505ヵ所あり、うち482ヵ所は改善された。自然保護区が175ヵ所設立され、面積270.5万㌶、管轄面積の3.83%を占めている。珠海市、湛江市街区、増城市、廉江市、竜門県、中山市についで、2001年に南澳、始興、連平、徐聞、掲西など5県も国家クラス生態モデル区建設実験実施県に定められた。都市環境対策のチェック範囲は52の都市に拡大した。深セン、珠海、中山、汕頭のほか、恵州市も「国家環境保護モデル都市」と評価された。広州市は国際ガーデン都市の称号と建設部(省)都市建設特別賞、中国居住環境範例賞を得て、深センは中国居住環境賞を獲得した。肇慶星湖観光スポットはISO14000国家モデル区と定められた。 |